幹細胞とは・・・

私たちの身体は、無数の細胞から構成されています。 細胞の種類は、身体の組織や臓器によって異なります。 細胞の寿命は決して長くなく、老化によって古い細胞は死んでいきます。一方で皮膚や血液を成す細胞は、絶えず新しいものに入れ替わり、細胞組織を保ちます。 失われた細胞を再び生み出し補充を繰り返すのです。この再生する能力をもった細胞が幹細胞と呼ばれているものです。 皮膚であれば腸粘膜のひだにも幹細胞は存在します。 血液の細胞である赤血球や白血球は、骨髄の造血管細胞から生み出されています。これらは自らの細胞分裂によって増殖します。また、あらゆる細胞になる能力をもっているものもあれば決まった組織にしか分化しないES細胞やiPS細胞のようなものも存在します。 これらの細胞は複製する能力と免疫抑制作用とを併せもっています。 中でも幹細胞上清液には成長因子や活性物質が含まれています。 こうした物質を肌に補うことで皮膚組織のエラスチンやヒアルロン酸、コラーゲンの産生が促されることが確認できています。 また医療の現場でも損傷組織の回復を促進させる効果が示されています。 近年では再生医療や免疫疾患においても臨床応用が進められ、大きな期待が注がれています。